骨を鳴らすと太くなる?

皆さんのなかにもついつい無意識に指や首の骨をポキポキ鳴らしてしまう方がいると思います。

このとき、骨、関節内では何が起きているのかをお話します。

骨を鳴らしたときにでるこの音の正体は関節包内で起きた衝撃波だといいます。

関節包とは、関節を包む結合組織で、外側が線維性、内側が滑膜で構成されています。

この関節包内には空間があり、これを関節腔といいます。

この関節腔は、滑膜から産生される滑液という液体で満たされています。

関節を曲げると、伸ばされる側の関節包の内部圧力が下がり、状態変化により滑液の中に気泡が発生します。

逆に、縮められる側の圧力は上がります。

関節をさらに曲げていくと、圧力が高まった関節包内の滑液が、圧力の低い方に流れ込みます。

すると関節包内部の圧力が上昇し、気泡が消滅します。

その時の気泡音が衝撃波となって、関節包近辺の骨や靭帯・筋肉などを振動させ、ポキポキという音を発生します。

その衝撃は、骨や靭帯に損傷を与えることもあり、損傷を受けた骨や靭帯は、修復する際に肥厚(異常に厚くなった状態)を起こします。

つまりポキポキと鳴らし続けると、そのたびに損傷し、修復しようとする力が働き、軟骨が肥厚することになります。

クセになって無意識のうちにやってしまいがちですし、硬くなった関節周囲のストレッチで心地良いと感じたり、音そのものが脳に快感を与えているという説もありますが、あまり鳴らしすぎないように、ほどほどにしておいたほうが良さそうです。

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