転倒とその原因

転倒というと、ただ「転ぶ」だけでたいしたことではないと思われるでしょうが、不慮の事故による死亡者数において「転倒」は「交通事故」より多く、その8割を60歳以上が占めています。

転倒事故による救急搬送人員は、39515人(平成23年調べ)もいて1日に108人の人が搬送されていることになる。
その4割がそのまま入院が必要とされる事態になっています。

しかも、転倒事故が起きている現場は、特別な場所ではなく日常生活をしている室内で起きる事が多いのです。

転倒の死亡事故においては、3割が家庭内で起きています

このように『転倒』とは、特別な人・特別な場所ということではなく、日常生活を送っている皆さんの「身近な危険因子」なのです。

転倒の原因は、バランス能力低下、筋力低下、柔軟性低下、視力低下、薬の影響、感覚障害、外的環境などさまざまです。

この中でバランス能力低下が大きく関与します。

バランス能力を日常動作で考えると、重力を抗して体を支え課題や環境に対し指向的に身体を動かしていくための基礎となる能力です。

バランス能力を保つためには重心線を支持基底面内(隣接する接地面の外周によってつくられる領域)に収める能力が必要で、重心の位置を調整し逸脱してしまう重心をコントロールしなければいけない。

重心の位置の調整は、姿勢調節・改善を行い。

逸脱してしまう重心をコントロールは、運動機能の向上(歩行動作の改善)を行う。

次に筋力低下が関係しており、歩く時に脚(太もも)を持ち上げる為に使う【腸腰筋】、膝関節を伸ばす時に使い・転倒しそうな時に踏ん張る筋肉【大腿四頭筋】、つま先を上げる時に使う【前脛骨筋】、太ももを後ろに引き上げる【大殿筋】や【大腿二頭筋】、歩く時や立っている時の姿勢を安定させる【中殿筋】、足関節を伸ばしたり・歩く時に足を前に蹴りだす時に使う【下腿三頭筋】など、これらの筋群を使えるようにし、筋力低下しないように努めなければいけません。

関節についても、股関節は可動性、膝関節は安定性、足関節は可動性という役割をしっかり果たすことも大切です。

転倒事故はもっとも身近で誰にでも起こりうる事故です。

だからこそ、日頃から転倒事故の予防をしていなければいけません。

身近な日常を安全なものにするために!

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