全身に作用する神経筋ネットワーク

筋肉などの組織は、身体を動かすために収縮するだけの組織ではなく、重力に反して張力を発揮するように配置されています。

姿勢やバランスが崩れた際には感覚系や運動系が働いて正しい位置に調整します。

重力と周囲の環境の影響に対して姿勢を正してバランスを保つのが感覚系や運動系の役割の一つです。

また前庭系、固有受容器、視覚系の3つのシステムから、身体が真っ直ぐであるか否かの情報が提供されます。

前庭系………重力や頭部の働きから頭部の位置に関する情報を提供する
固有受容器…大きな関節や筋に関係する固有受容器は、受容器周囲の身体分節の運動に関する情報を提供する
視覚系………周囲の環境から身体の姿勢や肢位に関する情報を提供する

これらのシステムは、姿勢に密接に関与しています。

姿勢はマネキンのように固定化されたものではなく、全てのシステムが補完的に、様々な環境の変化に対して常に変化して調整しています。

歩行や走りに例えると、腕や脚が交互に動くことにより生じた脊椎の運動が姿勢のバランスを整えています。

この動きでは、四肢が常に動いている間、わずかな動きで脊柱やコアの機能が常に調整しています。

脊柱とコアはエネルギーを効率的に再分配あるいは移動させることで、このリズムと動作を生み出しています。

中枢神経系および末梢神経系は、感覚や運動、反射を介して動きの土台を操作しています。

感覚系は、重力や負荷により変化する肢位や姿勢の領域や速度、さまざまな形状の触覚受容体器のフィードバックを介して身体運動に関する情報を受け取ります。

運動系は、動作や安定性に寄与する筋緊張の制御を司り、感覚フィードバックに反応して全体的なコントロールや微細なコントロールを行います。

反射は意識下で作用し、筋緊張や収縮を微調整しています。

身体の支持に関する無数の調整が自動化されることにより、様々な作業に対応することが可能となります。

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