セカンドインパクトシンドロームを防ぐ

脳震盪というのはサッカーやアメフトなどの接触プレーの多いコンタクトスポーツで起こりやすい疾患で、頭部や顎付近への衝撃によって起こる脳の機能障害、脳の興奮によるものです。

脳震盪には程度により3つに分けられます。

意識の消失がなく15分以内に症状が軽快するものを「軽度」、軽快に15分以上かかるものを「中度」、数秒でも意識消失があるものを「重度」と判断します。

軽度の脳震盪は一度目であれば競技復帰が許可されますが、二度目以降は医師の判断により競技復帰を認めない場合もあります。

ですが、軽度だから安全、復帰できるから大丈夫というわけではないのです。

セカンドインパクトシンドロームという言葉があります。

これは頭部に衝撃を受けて脳震盪を起こした後、短期間に2度目の衝撃を受けることで、脳に重大な損傷が生じ、重篤な症状に陥ることをいいます。

ケースによっては致死率が50%を超えることもあります。

これがある以上、たった一度でも脳震盪を起こしていたら、プレーを続けるべきではないというのは明快です。

ボクシングなどの格闘スポーツでも最近はレフェリーが早い段階で止めることがほとんどですが、これもその理由の一つでしょう。

コンタクトスポーツでの指導に従事している方は知っておくべき事柄です。

もしものことがないようにしていかなければなりませんね。

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